午後20時、彼の電話を無視る。あの人の連絡を待つ

中身のない連絡

ナリくん、何が言いたいの?

聞くのも面倒なので既読無視

すると電話がかかってくる

あなたは出なさいよって不機嫌

私は既聞無視で寝落ち

 

 

好きな人にならこんなことしないのにね

忘れられない日

今日はあの人の誕生日だった

私は昔ならよく覚えてたその日を、忘れてたことに気づいて焦る

こうして少しずつあなたの影が私の心から消えていく。意図せず。

 

 

私はそうしたくない

 

最近あの人の夢を見るのが増えた

本当は、二日続けてあの人の夢を見たのだ

 

この日記がわりにしてるブログのせいだろうか。 

夢日記もつけ始めた。

どんな夢を見てもいつもあの人に行き着いてしまう。

やめたいとは思わない

私はあの人を意地でも忘れたくない

 

夢の中、隣を歩いていたのは最初、好きな俳優さんだった

その人と腕を組んで二人で話してた

時々腰に手を回して

 

それは恋のドキドキというより、なんだか楽しいねって意味もなくハイな気分だった

だけどその人と二人で歩いてたら

その人が気づいたらあの人になってた。

その瞬間にもう胸が高鳴った

今までの行動全て見てたのかと恥ずかしくなった

それでもルイちゃんって微笑んでくれた

 

 

芸能人だって敵わない

あなたはいつも私の一番

その夜、二つの連絡

ナリくんからまた電話が掛かる

失敗したな。

スマホを投げつけたくなる衝動と戦う

 

彼にはあの人のことを全て話した

 

あの人の誕生日になると、メッセージを打ちたくなることとか

絶対に忘れたくないって意固地すぎる想いも

 

彼は純粋に私を心配してくれてるんだと思う。

それに彼は下心を隠そうとしないで、わざと私に見せつける

それが私は頼る相手ができたと、うざったいながらも嬉しかったけど

 

今夜はダメ

だってあの人の誕生日だから

 

愛してたあの頃の気持ちに溺れてたい

今日一日はずっと。

 

ナリくんはまた電話をかけてくる

たまらなくなってスマホの電源を切って、枕の下に隠す

腕で顔を覆って、まだ残ってるあの人の思い出を繰り返し頭の中で流した

壊れたラジオみたいに

同じ音を繰り返す私の頭の中のあの人

 

「今日誕生日なんだ、また年の差が開いちゃったね」

 

私はその言葉をよく思い出す

だけどその時の表情がどうしても思い出せない

 

 

悲しかったのか、いたずらに笑ってたのか

私もそれを言われた時なんと返したのか忘れた

 

こうして彼を忘れていくんだ

代わりにナリくんとの思い出が増えていく

 

そんな未来を私は好きって今は言えない

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